【建設会社のサイバー対策】振込先変更のメールが届いたら 建設会社で決めておきたい確認の手順
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2026年11月2日
建設会社のサイバー対策
こんにちは。あゆみサポートの大槻です。
支払い前に確かめたいこと
口座変更は、
以前からの連絡先で確認を。
「振込先の口座が変わりました」
支払いの準備をしているとき、いつもの取引先の名前で、こんなメールが届いたらどうするでしょうか。
現場からの連絡、請求書の照合、月初の事務処理。
いくつもの仕事が重なると、早く済ませたい気持ちになることもあると思います。
今日は、そんなときにも落ち着いて確かめられるよう、建設会社の皆さまと「口座変更の確認」を考えてみたいと思います。
1 名前だけで判断しない
取引先や社長などになりすまし、メールで振込先口座の変更などを指示して、お金を振り込ませようとする「ビジネスメール詐欺」という手口があります。
警察庁も注意を呼びかけています。[1]
また、IPAは2026年3月、社長などをかたるメールからLINEへ誘導し、送金を指示する手口について注意喚起を公表しました。[2]
取引先からの連絡でも、社長からの指示でも、表示された名前だけで判断せず、送金前に確かめる手順を持っておきたいですね。
2 いつもの連絡先で確かめる
警察庁やIPAは、電話など、メールとは別の方法でも確認するよう案内しています。
届いたメールの署名欄にある電話番号も、偽装されている可能性があるためです。[1][3]
連絡するときは、以前から使っている名刺や、社内で管理している取引先台帳など、信頼できる連絡先を使いましょう。
メールへの返信だけで確認を済ませないことが大切です。
相手から電話があった場合も、声や表示された電話番号だけで判断せず、把握している正規の連絡先へかけ直す方法があります。[3]
3 社内で確認の手順を決める
社長が現場に出ているときでも、事務担当の方が迷わないよう、例えば次のような流れを話し合ってみませんか。
① 取引先に確認する
口座変更の連絡を受けた人が、以前からの連絡先で取引先に確認する。
② 社内で承認する
確認した内容を社長などの承認者へ共有してから、口座情報の変更と支払いを進める。
③ 記録を残す
いつ、誰が、どの連絡先で、誰に確認したかを記録する。
これは社内の運用を考えるための例です。
自社の人数や業務に合わせて、無理なく続けられる手順に整えてください。
IPAも、送金のチェック体制を整えることを対策に挙げています。[4]
確認が取れないときは、変更後の口座への振込をいったん止め、承認者へ相談しましょう。
支払期限や取引先との約束も踏まえ、対応を決めておくと安心です。
4 相談しやすい職場に
「少し気になるけれど、社長は忙しそうだから聞きにくい」
そんな遠慮で確認が後回しにならないよう、経営者の皆さまから声をかけておくのはいかがでしょうか。
「急いでいるときも、口座変更は確認してから進めよう。迷ったら連絡してね」
そして、相談があったときには「確認してくれてありがとう」と伝える。
担当する方が一人で抱え込まなくてよい職場づくりも、日々の備えにつながると私たちは考えています。
5 送金後に気づいたときは
送金後に詐欺の疑いに気づいた場合は、送金元の金融機関へ速やかに連絡し、送金のキャンセルや組戻しなどの対応を相談してください。
メールや振込記録を保存し、警察にも通報・相談しましょう。[1][3]
連絡すれば必ずお金が戻るとは限りません。
IPAは、回収できた事例と、できなかった事例の両方を確認しているとしています。
気づいた段階で、早く連絡することが大切です。[3]
まずは今日、事務担当の方と「口座変更の連絡が来たら、誰に、どうやって確かめるか」を話してみませんか。
現場で働く方も、事務所で支える方も、安心して日々の仕事に向き合えるように。
あゆみサポートは、地域の建設会社の皆さまの歩みに寄り添いながら、経営に役立つ身近な備えをお伝えしていきます。
※2026年11月2日時点の公表資料に基づく一般的な情報です。個別の対応は、金融機関、警察、IT保守会社等へご相談ください。
参考資料
[2]IPA 社長等をかたる詐欺メールに注意 2026年3月12日









